選定のための計算
ツース形の容量選定ー静止状態で連結しモータを始動する場合
上記の計算結果が下記の式を満足しなければなりません。
上記計算結果<Tr・a/100
Tr:ツースクラッチの定格トルク
a:定格トルクに対する許容トルク(下図参照)
負荷トルク及び負荷の慣性を求め、起動時及び起動後の負荷条件と回転数を調べ、総合条件から容量を選定します。摩擦形や空隙形と異なり、スリップが零ですから、実連結時間taeは原動機の立上がりの時間となり、非常に小さい値となるので、スタート時のトルクはピーク的に大きな値となります。したがって回転数の高い場合には、負荷トルク及び慣性が大きいとスタート時のピークトルクでスリップを起こす危険があるので、モータ駆動する場合必ずモータの最大トルクに対し、許容トルクが1.5以上、極数変換又は正逆転を行う場合には2倍以上の容量をもったクラッチを選定する必要があります。