カーエアコン用クラッチ

カーエアコン用クラッチについて

世界中のお客様に累計4億台以上を提供した
カーエアコン用クラッチの技術と実績は世界No1といえます。

ドライビングをより快適にするカーエアコン、その動力をオン・オフさせるカーエアコン用クラッチは、自動車エンジンの高速性能の向上に伴い、10,000rpmの高速回転に耐える性能が要求され、更に耐震性、耐熱・耐寒性も優れていなければなりません。

また、世界で生産される数多くのコンプレッサーにマッチングしたクラッチを供給しなければなりません。これらのニ一ズに対応するため、シャフトのショック吸収機構・共振対策・偏心荷重吸収機構など独自の技術力で開発しております。

世界ブランドとしてその技術が最高レベルであること、高い品質とニ一ズヘの対応力が優れていること、小倉クラッチはその真価を認められ、世界中のお客様に累計4億台以上のカーエアコン用クラッチを提供しました。

カーエアコン用クラッチの構造

カーエアコン用電磁クラッチは主にフィールドコアコイル組立、ロータ組立、アーマチュア組立の3部品にて構成され、コンプレッサーの駆動用に使用されます。
また、構造が非常に簡素化されていることからコンプレッサーの駆動だけでなく、幅広い応用が可能です。

カーエアコンシステムについて

今やカーエアコンは「車内の空気を冷やし快適な温度にする」「梅雨時など湿度の高いときに湿気を取り除く」という快適装備としてなくてはならないものとなっております。
そのカーエアコンにおいても「動力の伝達と遮断を行う装置」であるクラッチは重要な役割を果たしています。

自動車を運転する人の大部分はカーエアコンのスイッチを入れると、エンジンのパワーが落ちたように感じたことがあると思います。これはエンジンパワーの一部がベルトを介して、冷媒を圧縮するコンプレッサーを回すために使われてしまうからです。さらには、コンプレッサーに動力を取られてしまうために燃費も悪くなります。
エアコンを使用していないときはコンプレッサーを回したくはないのですが、ベルトを介して動力を伝えているためにコンプレッサーを止めるとエンジンも止めなくてはならず自動車が動きません。
そこで必要なときのみエンジンからの動力をコンプレッサーへ伝達し、必要ないときは遮断する装置が必要となります。その伝達および遮断を行っているのがカーエアコン用クラッチです。

空気が冷える仕組み

物質には液体が気体となるときに周りの熱を吸収する性質があります。例えば腕に注射をするときアルコールで消毒をしますがそのとき腕が冷たく感じると思います。これは液体のアルコールが蒸発し気体となるとき腕の熱を奪っているからです。また反対に気体が液体となるときは周りに熱を放出する性質があります。 このアルコールのように熱を運ぶものを冷媒といい、エアコン用の冷媒には主にフロンが使われています。

除湿の仕組み

「空気が冷える仕組み」のところで「気体が液体になるときは周りに熱を放出する性質があります。」とありますが、言い換えれば「気体が熱を奪われると液体となる」といえます。例えばコップに冷たい水を注ぐとコップの表面に水滴が付きます。これは空気中に気体として存在している水分が冷えたコップに触れると熱を奪われて凝結するためです。コップの表面に付いた水滴の分だけ空気が除湿されたのです。

カーエアコンの冷却システム

①冷媒に吸収した熱を車外に放出するために冷媒を気体から液体に変化させます。冷媒を液体とするためにコンプレッサーで圧縮し、高温高圧の状態にしてコンデンサーに送り込みます。
カーエアコン用クラッチがコンプレッサーのON—OFF制御を行っています。

②走行風やファンによりコンデンサーに空気を当てると、コンデンサー内に送られた冷媒はその空気に熱を放出し液体となります。ここで熱を車外に排出します。

③レシーバーにて冷媒を一時的に蓄えるとともに、不純物や液化しきれなかった冷媒を取り除いてエキスパンションバルブに送ります。

④冷媒はエキスパンションバルブからエバポレーター内に噴射され瞬時に気体となります。気化するときに周囲から熱を吸収し、エバポレーターと周辺の空気が冷やされます。同時に冷えたエバポレーター表面に空気中の水分が凝結し水滴となります。この水滴を排出することにより車内の空気は除湿されます。この冷たく乾いた空気がファンによって車内に吹き出されることにより車内が冷却されます。

気化した冷媒はまた①にもどりこの一連のサイクルを繰り返します。

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